1990年代前半にアーティストとして一世を風靡した香港の女性シンガー・林憶蓮(サンディ・ラム)のデビュー作が、松田聖子『天使のウィンク』の広東語カバー「愛情 I don't know」。サンディは82年に16歳でDJとしてデビューし、85年にアイドル歌手に転向してこの曲を歌いましたがヒットせず、「歌手を辞めて美容師になる」と言い出したのを社長に説得され、90年代に入って北京語の歌を出したらブレイクしたという次第。当時の香港では、中森明菜のカバーは梅艶芳や譚詠麟、張国栄、張学友らトップシンガーたちが歌ったのに対し、松田聖子のカバーは少なく、かつB級アイドルが歌っていたところに、香港が「明菜派一辺倒」だった状況(sm22996640)が伺えます。台湾ではトップアイドルも聖子のカバーを歌っていたんだけどねぇ。。。